【キャンベラ20日AAP】 昨年9月、自由党党首選に敗れて退陣に追い込まれたアボット前連邦首相のオフィスは、同氏の次期選挙での出馬に関する報道を退けた。
デイリー・テレグラフ紙は20日、情報源を自由党として、アボット氏の元主要スタッフであるペタ・クレドリン氏がアボット氏に対し、再びトップを目指すよう出馬を促していると伝えた。アボット氏の広報官は報道を「非現実的」と述べた。
フリデンバーグ資源相は「アボット氏の近い将来での内閣復帰はないと、ターンブル首相は明確にした」と話し、アボット氏が再び連邦首相に就任する可能性はないだろうとの見解を示した。
無所属のランビ上院議員は「国家には安定と景況感が必要」と話し、アボット氏と前下院議長のブロンウィン・ビショップ氏は連邦政界から退陣すべきだとした。73歳のビショップ氏は昨年8月、自由党の資金パーティー出席にヘリコプターを利用したとして下院議長を辞任したが、次期選挙でシドニー北部選挙区での出馬が予想されている。