【シドニー9日AAP】 アルコール依存の防止を啓蒙するNPO団体のアルコール・薬物依存防止協会(ADF)の調査によると、12人に1人がコロナウイルスのパンデミックが始まってからアルコールの消費量が増加していることが調査結果から明らかになった。
ADFが1000人以上に調査を行ったところ、10人に1人が1週間で10スタンダードドリンク以上を消費していることがわかった。
また、5人に1人が外出規制中に飲酒量を減らしたいと望んでいたと回答しており、半数が将来節酒をしたいと思っているという。
メルボルン大学のテリー・ボウルス教授は、コロナ禍で失業した人や、社会的孤立を経験した多くの人が飲酒を始めたことを指摘している。
ADFでは9日からアルコール依存撲滅のための「Break the Habit」キャンペーンを行い、「1週間に数回休肝日を作ったり、飲む量を1杯減らすだけでも健康に大きな影響を与える」と人々に節酒をするように呼びかけている。