【シドニー1日AAP】 NSW州でKronicと呼ばれる合成大麻を使用した17歳の少年が死亡し、男性2人も入院した。麻薬取り締まりによって、はるかに危険な合成大麻に手を出す人が増えていると専門家は警告する。
オーストラリア国立大学(ANU)のデイビッド・カルディコット医師は、「麻薬取り締まりによって危険な合成物を市場に送り出した」と語った。
合成大麻はハーブなど自然な代替物として販売されているが、主に中国南西部で製造されている。市場に数百種類が出回り、1つ禁止されるごとに別の物質を使った薬物が5から10種現れることから、患者を治療する際の判断が難しくなる。合成大麻は麻薬犬や尿検査で特定できず、インターネットで購入して郵便配達が可能。
カルディコット医師はまた、同じブランドで全く別の薬物が含まれていることがあるとして、3人が使用した合成大麻がKronicであるかも疑わしいと話した。