【ブリスベン13日AAP】 QLD州のパラシェイ首相は13日、新型コロナウイルスは「まだわれわれの玄関先にある」として、NSW州とVIC州との州境閉鎖を維持する方針を明らかにした。同州では13日、24時間以内の新規感染者数はゼロで、過去12日間の陽性患者は11人のままとなっている。
パラシェイ首相は、NSW州について現在297人の患者がおり、過去1週間における新規患者が96人に上るなど、QLD州よりも状況は悪いと指摘。QLD州民を危険にさらさないため、NSW州やVIC州で感染が収束しない限り、州境は再開しないとの考えをあらためて強調した。
QLD州トゥーウーンバ(Toowoomba)では12日、NSW州のホットスポットから同州へ帰り、ホテルの隔離生活から逃げ出した25歳の男が、警察へ出頭した。QLD州警察のキャロル本部長は、ホテルにおける警備に不備があったことを認め、「翌日まで気付かなかったことを特に懸念している」と述べ、徹底した隔離システムが必要との考えを示した。