【シドニー7日AAP】 NSW州沿岸部で岩釣り中の死亡事故増加を受けて、州政府は高リスク地域での釣り人に対し、救命胴衣着用の義務化を検討している。
同州で過去4年間で37人あまりが死亡し、そのうち救命胴衣を着用していたのは1人だった。
エリオット州救急サービス相は「救命胴衣を常時着用し、天候など状況を確認し、単独で岩釣りをしないこと」と話し、州沿岸部の高リスク地域における釣り人に対し、救命胴衣の着用を義務付ける法案を提出すると発表した。法施行前には1年間の猶予期間が設けられ、新たな警告サインや教育キャンペーンも同時に行われるという。
州海洋救助隊(MRNSW)も、救命胴衣を着用するなど水辺では安全を最優先させるべきだと喚起を促した。