【シドニー15日AAP】 反捕鯨団体「シー・シェパード」はオーストラリアとニュージーランド両政府に対し、南極海での日本の捕鯨船の位置を明らかにするよう求めている。
日本は今年、ミンククジラ333頭を捕獲予定。捕鯨船は昨年12月半ば、オーストラリア南の海域に到達した。捕獲区域が倍に拡大したことで、シー・シェパードにとって捕鯨船の位置付けが以前より難しくなっている。
同団体のポール・ワトソン代表は15日、両国が捕鯨船の位置を把握していると考えるとしたうえで、「オーストラリアおよびニュージーランドは国際捕鯨委員会(IWC)の一員として、日本の捕鯨船を妨害するために、船舶派遣の義務があると理解する」と述べ、協力を求めた。同団体広報官も、「すでに捕獲が起こっていてもさらなる捕獲を阻止できる」と話した。
日本の捕鯨船は通常、3月半ばごろに帰港する。