【シドニー18日AAP】 連邦政府がこのほど発表した報告書によると、オーストラリアに住む10パーセント近くの子どもが予防接種を受けていないことが分かった。人数にすると約8万5000人となる。
先住民およびトレス諸島の人々では接種率が上昇していたものの、全国平均との比較では依然として下回る。シドニー大学医学部のジュリー・リースク教授は、NSW州北部で約4分の1の子どもが最も重要な1才児の予防接種を受けていないと指摘している。
一方、子どもが規定通りに予防接種を受けていない場合、政府からの各種補助金が打ち切られる、“No Jab No Pay”政策による変化は現れていないが、追って接種を受けさせたいと申し出る親は増えているという。
リークス教授は、「接種を受けていない理由を明らかにする必要がある」と述べ、定期的な調査が行われていないことが問題だとしている。