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抗癌剤治療 薬の量でミスの医師が辞任

【シドニー19日AAP】  NSW州のセント・ビンセント病院に勤務していた医師が、3年間にわたり抗癌剤治療で必要な分量よりも少ない量を患者に投与していたことが分かり、医師は19日に辞任した。

セント・ビンセント病院で腫瘍医として勤務していたジョン・グリジル氏は、2012年から2015年にかけて70人の癌患者に対し、必要な分量より少ない薬剤を投与していた。NSW州のスキナー保健相によると、同氏は今年3月に退職予定でそれまで休職する。

病院側はミスについて6か月前に把握していたが、治療の結果に大きい影響がないと確認した上で患者らに報告する方針だったことを明かした。70人の患者のうち65人は経過が良好で、それ以外の患者に癌の再発がみられたが、統計的には標準の範囲だという。

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