【シドニー25日AAP】 NSW州議会は25日、ゲイやレズビアンの祭りとして知られるマルディグラ誕生のきっかけとなったパレードへの参加者に対し、不当な扱いをしたとして正式に謝罪した。マルディグラは1978年6月、500人以上の人が同性愛者に対する偏見に抗議して行進したことから始まった。
当時デモ行進に参加した人々は警察の取締りを受けたほか、シドニー・モーニング・ヘラルド紙が参加者の個人情報を掲載したことで、多くの人がその後偏見などに苦しめられた。謝罪を提案したノトリー・スミス議員は、「参加者やその家族が傷つき、差別や刑罰で苦しめられたことへの償い」との考えを示した。
また自身もゲイであることを公表しているアレックス・グリニッチ議員が、このパレードに参加した“78ers”と呼ばれる人々に対し、「あなた方の勇気や犠牲があり、今の私達がいる」と賛辞を伝えると、議会に集まった聴衆からはスタンディングオベーションが送られた。