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ペル枢機卿、児童性的虐待の証言開始

【シドニー29日AAP】   児童性的虐待に関する王立委員会は、1970年代にVIC州バララのカソリック教会で起こったとされる性的虐待事件について、同教会で当時大司教を務めたジョージ・ペル枢機卿(すうききょう)に対する審問を開始した。

ローマからビデオで行われた審問では、世界各地の教会で上級聖職者が児童性的虐待問題に対応していないと指摘された。ペル枢機卿は「教会の組織ではなく、個人的過ちと考える」と話した。また、「1980年代後半に教会を不名誉から守るために、性的虐待に関する子どもの訴えを信じない傾向があった」と証言した。

さらに、1975年にバララのロナルド・マルキアンズ司教が小児性愛者のジェラルド・フランシス・リッズデール司祭を教会区間で移動させたことについて、ペル枢機卿は「認識はなかった」と述べた。

ペル枢機卿は証言前、オーストラリアからローマを訪れた虐待犠牲者らと面会する意向を示した。審問は今後3~4日にわたり、各日最小4時間行われる。

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