【シドニー2日AAP】 オーストラリアの個人医療保険企業が今年4月1日、再び値上げに踏み切ることが分かった。平均で5.6パーセント値上がりする。1世帯当たり年間約200ドルの追加支出となり、さらに家計を圧迫しそうだ。
大手の保険企業は値上げについて医療関係費の値上がり、およびオーストラリア社会の高齢化に対応するためと説明。医療保険大手メディバンク・プライベートのサビデス社長は、「高齢化、病気の多様化、および医療技術の進歩で病院にかかる人が増加している」と述べた。
オーストラリア国内では約1200万人が医療保険に加入しており、多くが50歳以上となっている。保険大手nibのフィッジボン社長は、高齢化社会を支えるためには若者の取り込みが課題との見解を示した上で、「医療の需要は爆発的に増加しており、保険料が値下がりすることはないだろう」と述べた。