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日本の「しらせ」が救援 豪砕氷船座礁

【ホバート4日AAP】  オーストラリアの砕氷船オーロラ・オーストラリスが先月24日、猛吹雪のために南極大陸のモーソン基地沖で座礁し船体が激しく損傷した事故で、付近を航行する日本の砕氷艦「しらせ」が、乗組員や研究者ら66人を救助することが分かった。

オーストラリア南極隊のニック・ゲイルズ隊長は、日本の観測隊は予定した観測計画を変更して救援活動にあたってくれるとした上で、「とても感謝している」と述べた。「しらせ」は7日までにはモーソン基地に到着し、4日間かけてオーストラリアへの飛行機が出発するケイシー基地に移動するとみられている。

ゲイルズ隊長によると援助にかかる費用に関しては日本側とまだ交渉していないが、追加費用は支払いたいとの意向を示している。同隊長は今のところ、人々を無事に家へ送り届けることが優先課題だと述べた。また座礁した砕氷船の修理にはオーナーのP&Oが支払い責任を持つとみられる。

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