【メルボルン6日AAP】 VIC州政府は来年の夏に向けて、海水50ギガリットル(1ギガリットル=10億リットル)を淡水化するよう指示を出した。これにより、都市部平均で水道代が年間12ドル上昇するという。
低い降雨量のなか、同州の貯水量はまだ3分の2あるとされる。州野党国民党のウォルシュ党首は、「水の必要性よりも政治的必要性がワンサギ海水淡水化施設の稼働に関与している」と述べた。同州グリーンズ(緑の党)のバーバー党首も、州政府は同施設を稼働させる意向を常に持っていたとして、「労働党は、無駄な出費であった同施設を正当化させようとしている」と話した。
同施設は、アイドリング状態でも1日180万ドルの費用がかかるとされる。監査会社PricewaterhouseCoopersの調査によると、海水50ギガリットルを淡水化することで、さらに6億3700万ドルが必要だという。