政治

政府の投票法改正案で上院大荒れ

【キャンベラ15日AAP】   保守連合政府は次回選挙での上院の投票法改正案についてグリーンズ(緑の党)の賛同を得たが、野党労働党らから強い反対を受け、15日の上院議会は荒れた。

政府による上院の投票法改正案は、投票者が投票用紙に選好順位をつけられるようにするもの。ターンブル首相は、連邦予算案発表前の最終会期となる今週に同法案を可決させることが非常に重要としている。しかし、労働党と中立議員らは、少数党や無所属議員が再び上院議席を獲得する確率がほぼなくなるとして反対している。

オーストラリア自動車愛好者党(AMEP)のリッキー・ミュア議員らは、「2013年の選挙以降、中立議員らは一握りの法案を退けたのみだ」と話し、上院投票法改正よりも、建物・建築監視機関(ABCC)の再設立に関する法案の討議が優先されるべきだとした。

ペニー・ウォン上院野党リーダーは、「本質的な問題よりも上院投票法に関する“汚れた取り引き”を優先させている」として、政府とグリーンズを非難した。

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