【シドニー16日AAP】 保健情報庁(BHI)の最新報告によると、NSW州の病院で救急科を訪れる患者数が急増し、病院職員らは対応に追われている。
2015年10月から12月にかけて、同州の救急科を訪れた患者数は前年比2%増加した。これは週900人増加に同等する。州野党労働党のウォルト・セコード議員によると、患者の4分の1が4時間以上待たされ、シドニー西部のリバプール病院、ウエストメッド病院、ネピアン病院では国内で最も長い待ち時間が報告されている。
これについてスキナー州保健相は、患者数増加は重度のインフルエンザ流行によるものとしたうえで、「州内の病院は最高基準で機能している」と述べた。また、2010年以降待ち時間は改善され、待機手術期間も安定しているとした。
しかし、州医師会(AMA)は、病院は記録的な患者の対応に追われており処置時間の遅れは長くなる一方だと警告し、連邦政府の保健予算削減を懸念した。