【キャンベラ23日AAP】 ターンブル首相はベルギーで22日に起きたテロ事件を受け、犯行を強く非難した上で、欧州における安全対策の甘さを指摘した。またISが難民問題で不安定な欧州の情勢を利用したとの見方を示した。
ターンブル首相は、「欧州やその他の国でさらにテロ事件が起こると予想される」とした上で、ISによる西側への攻撃を阻止するには、シリアに本部を置くISの中枢を撲滅することが不可欠との考えを明らかにした。
さらに連邦のキーナン司法相は、欧州では移民の流れをコントロール出来ない状態でリスクが高まっていると述べたのに対し、ボゾン在豪ベルギー領事は、「絶対的な安全などない」と反論した。また連邦のショーテン野党党首はターンブル首相の発言に対し、「事件直後に被害者を非難するのはいかがなものか」と述べた。