【キャンベラ2日AAP】 オーストラリア政府間評議会(COAG)で1日、各州・地域リーダーらは、ターンブル連邦首相による所得税徴収案を退けた。連邦による所得税課税を削減して、各州・地域政府が残りを徴収し、病院や学校などのサービスにあてられるようにするもの。同案は、会議の2日前に発表されたばかりだった。
リー連邦保健相は2日、「支持を示さなかった各州リーダーらに失望した」と話し、連邦政府に対する財政支援要請が多いとしてVIC州のアンドリュース首相を特に批判した。また、既存の連邦・州政府間の取り決めでは財源の多くが官僚制度に費やされ、実際病院に使われる額が少ないと指摘した。
各州・地域リーダーらは1日の会議で、今後4年間で追加で29億ドルの病院資金を受け取ることで合意した。保守連合政府が最初の予算案で発表した、今後10年で570億ドルの削減に対して不十分という意見に対し、リー保健相は「労働党政権時代に約束された資金は全く供給されなかった」と反発した。