【メルボルン3日AAP】 医薬品給付制度(PBS)の変更により、癌や心臓血管疾患など高額な医薬品を含む、処方箋400種類以上の価格が今週末から引き下げられた。なかには60%値下げになる医薬品もある。
リー連邦保健相は3日、2015年の改正によって価格変更の医薬品数が今年は4倍になったとして、「一般的な処方箋医薬品の多くが今回初めて、最高20ドル値下げされる」と話した。国民の5人に1人が心臓病や高血圧、眼疾患や鬱(うつ)など複数の慢性疾患を抱えるなか、年間で医薬品代を500ドル節約できる患者もいるという。
また、PBSに5年載っていた特許保護下にある医薬品およそ370品が初めて、1回限り5%値下げされることにより、10億ドルの節減になる。10月には、一般医薬品数千種の価格計算に安価なジェネリック医薬品の原価が反映されることから、さらなる値下げが見込まれる。リー保健相は「これらの節減によって新たな医薬品がPBSに加えられる」と話した。