【シドニー7日AAP】 性同一性障害の生徒などをいじめから守るため、NSW州が州内での導入を進める“セイフスクール”プログラムについて7日、州議会の審問において、不適切な内容などが見直された後も不要に性的興味を持たせる恐れはぬぐえないとの声が上がった。
オーストラリア・ファミリー・アソシエーション(AFA)は州政府に対し、子ども達が学校で年齢にふさわしい性教育を受けられるようにすることが政府の責任だとした上で、ピッコーリ州教育相に再度、同プログラムについて調査するよう要請した。
一方、若者の活動グループは、州政府の規制は現代の若者の性事情から遅れを取っていると指摘。性的な画像などを交換する、いわゆる“セクスティング”を取り締まる規制についても、若者が自身のセクシュアリティを表現する方法の一つだとして、規制方法の見直しを求めた。またネット上のいじめ、およびリベンジポルノについて警察による介入の必要性も指摘した。