【キャンベラ18日AAP】 連邦上院議会で建物・建築監視機関(ABCC)の再設立に関する法案が再び否決されたことを受けて、7月2日に上下両院同時解散選挙が行われる可能性が高まってきた。
ターンブル連邦首相は、建設業界における不祥事の撲滅には監督機関が必要だとして同法案の上院通過を目指している。コスグローブ連邦総督は18日、ターンブル首相の要請を受けて上院議員らをキャンベラに召喚した。ターンブル首相は、上院で法案が可決されなければ上下両院同時解散選挙が行われると示唆している。
これに対し、無所属議員らは選挙前倒しを恐れないとしている。
野党労働党のダグ・キャメロン上院議員は、ABCCによって生産性が高まるというターンブル首相の主張は全くの虚偽だとして、「建設作業者から基本的な人権が奪われ、命の危険を冒すことになる」と話した。ハワード政権時代にABCCを設立以降、職場関連の死亡が増加したという。