【キャンベラ20日AAP】 連邦のターンブル首相は、オーストラリアの次期潜水艦の建造について、受注先を早ければ来週にも発表する見通しを明らかにした。具体的な日時は示していないが、来月3日に予定されている予算案の発表前に行うとみられている。
コリンズ級潜水艦に代わる次期潜水艦12隻の建造の受注には、ドイツのTKMS、フランスのDCNS、日本の三菱重工業と川崎重工業の3国が名乗りを挙げている。連邦政府は1500億ドルを投じるとみられており、これまでで最大規模の防衛調達となる。
ターンブル首相は、「政府として責任を持って、論理的な考えに基づき、慎重に判断している」と述べた。また日本のそうりゅう型潜水艦のリチウムイオン電池の使用に関し、安全性を疑問視する声があることについて、キャンベラの日本大使館は声明で、「問題があれば、そもそも自国の潜水艦に使用しない」と述べた。