【シドニー20日AAP】 NSW州の犯罪統計局(BOCSAR)によると、2014年の“ロックアウト法”導入以降、シドニーではカジノがある「ザ・スター」で、夜間の暴行事件がわずかに増加していることが分かった。ひと月当たりの件数は13件となり、これまでより2件多い結果となった。
2014年に州政府が導入した“ロックアウト法”では、キングスクロスとCBDのパブで午前1時以降の客の入店が禁止されたほか、午前3時以降のアルコール販売が禁止されている。これにより法規制の及んでいない地区における、飲酒絡みの暴行事件の増加が懸念されていた。
BOCSARは、「ザ・スター」およびピアモント地区における暴行事件の増加率は、キングスクロスやCBDにおける事件の減少率をはるかに下回ったと報告。またニュータウン、ボンダイなどその他の繁華街では事件の増加は見られなかったと指摘している。さらにNSW州のグラント司法相は、規制のない地区で暴行事件が極端に増加しなかったことを歓迎した。