【ブリスベン20日AAP】 QLD州で行われたグレートバリアリーフのサンゴ礁についての調査で、93パーセントに海水温度の上昇により白く変色する白化現象が見られることが分かった。ダメージが深刻で、元通りになる見込みのないものもあるという。
調査を行った国立サンゴ白化現象タスクフォースのヒューズ教授によると、最も被害が深刻なのはポート・ダグラスから北へ1000キロメートルにわたる地帯だという。同教授は、「ポート・ダグラス北部の半分近くのサンゴが、すでに死滅しているか死にかけている」と述べた。
連邦のハント環境相は、白化現象が深刻な状況であることを認めた一方で、政府は長期保護プロジェクトとして「リーフ2050」を推進していることを強調したが、サンゴ礁再生のための追加の資金援助については明言しなかった。