【キャンベラ22日AAP】 第一次世界大戦のオーストラリアとニュージーランド軍のガリポリの戦いを記念するアンザック・デーが、今年で100周年を迎える。1916年の最初のアンザック・デーでは、シドニーに約6万人が集まったといわれている。
また各地で4月25日早朝に行われる“ドーンサービス(夜明けの集い)”は、1929年に始まった。この前年、アンザック・デーを翌日に控え食事に出かけた退役軍人らは、帰宅途中に年老いた女性が戦没者記念碑に花を供えているのに遭遇。日の出まで共に貴重な時間を過ごし、翌年もまた会おうと決めたのがドーンサービスの始まりだという。
また1960~70年代には、アンザック・デーが自然消滅するとみられていた時期もあったが、その後、戦争で戦った経験を持つ若い退役軍人らも加わり、再び盛り上がりを見せるようになった。ガリポリ上陸100周年記念の昨年は、キャンベラのドーンサービスに約12万人が集まった。