【キャンベラ26日AAP】 オーストラリアの次期潜水艦建造の提携先に、フランスの造船企業「DCNS」社が選定された。日本はドイツとともに受注を逃した。
潜水艦の建造場所となるアデレードで26日、ターンブル連邦首相は「世界で最も洗練された海軍艦艇が建造される」と話し、DCNS社との500億ドル規模の契約交渉がまもなく開始すると発表した。
建造提携先の選定には、費用やスケジュール、オーストラリア国内産業の関与などが考慮された。2035年までに世界の潜水艦の半数近くがインド・太平洋地域で活動するとして、ペイン国防相は「静かでありながら、他の潜水艦を探知できる高いセンサー技術が必要だ」と述べた。
同事業で最大2800人の雇用を創出する見込み。仕事の殆どはSA州で行われるが、国内の他地域から取り寄せられる構成部品もある。コンピュータの戦闘システムは米国から入手予定。
ターンブル首相はまた、「引き続き日本との戦略的パートナーシップに全力を尽くしていく」と述べた。