【シドニー26日AAP】 フランスの造船会社DCNSがオーストラリアの次期潜水艦建造提携先に選定されたことを受けて、日本は連邦政府に対して説明を求めている。
ターンブル首相は26日、「潜水艦建造の提携先はフランス」と発表するとともに、安倍首相とともに日豪間の戦略関係に取り組んでいくと強調した。
中谷防衛相は、受注を逃したことは「非常に遺憾だ」と述べ、オーストラリア政府に説明を求める意向を示した。
アボット前連邦首相は日本のそうりゅう型潜水艦を好んでいたとされるが、潜水艦を含む複合防衛技術の輸出経験が日本にないことに懸念の声もあがっていた。同氏は「日豪の絆は今回の決定事項に耐え得る強靭なものだ」と話した。
SA州ビジネス団体は、アデレードでの潜水艦建造は、修理業務や追加の経済効果など初回契約時を大幅に上回る経済効果をもたらすと話した。一方でVIC州政府は、国内最大の防衛製造規模を誇るとして、潜水艦建造では同州に相応量の仕事が分配されるべきと主張している。