【キャンベラ28日AAP】 連邦のターンブル首相は28日、パプアニューギニア政府がマナス島の難民収容所は違憲との判決を下したのを受け、収容所が閉鎖されたとしても、すぐにオーストラリア国内へ難民を受け入れるつもりはない意向をあらためて示した。
ターンブル首相は、難民を受け入れない政府の方針は明確にすべきとした上で、「同情している訳にはいかない」と、譲らない姿勢を示した。政府は容易に受け入れることで、密入国を助長したり、ボートの沈没による犠牲者を増やすのを避けるためと説明している。
一方、グリーンズ(緑の党)は政府の姿勢について、いたずらに恐怖心をあおっている上に、総選挙を控え票の獲得にはしっていると非難した。同党のハンソン・ヤング議員は、「マルコム・ターンブルの器量はこんなものではない」と、遠回しに首相への不満を表した。