【シドニー28日AAP】 スーパーマーケットチェーンのウールワースとコルゲート・パルモリブが、洗剤の価格を操作するなど価格カルテルを行っていたとして、1800万ドルにも上る罰金を科せられたことが分かった。競争法の違反に科せられる罰金としては、最高水準の金額となる。
コルゲート・パルモリブは2009年、ユニリーバ・オーストラリアなどとウルトラコンセントレートの衣料用洗剤の価格を調整。ウルトラコンセントレートは生産、貯蔵、輸送のいずれにおいても従来の洗剤よりもコストが低いにもかかわらず、コスト削減分を消費者に還元していなかった。
ACCCのシムズ委員長は、「このような重いペナルティが科せられたのは、洗剤の供給や価格設定に多大なインパクトを与えた価格操作行為を、裁判所が深刻に受け止めた結果だ」と述べた。