一般

たばこ小売業者 増税はヤミ取引を助長

【キャンベラ29日AAP】  たばこの小売業者が政府に対し、来週発表される予算案に含まれるとみられるたばこの増税について、ヤミ取り引きを助長するだけだとして反対の姿勢を示している。また最新の調査で、違法たばこの販売による政府の損失が15億ドルに達することが明らかになっている。

オーストラリア小売同盟のチャン・リム氏は、「たばこを増税すれば、諸外国との値段の違いが生じ、いずれオーストラリアはタバコのヤミ業者にとって、格好のマーケットになるだろう」と危機感を示した。現在、20本入りのマルボロがオーストラリアでは一箱23.65ドル、中国では3.2豪ドル、インドネシアでは0.72豪ドルとなっている。

一方、国境警備隊によると、17トンのたばこの葉を密輸入しようとした男が逮捕されたほか、メルボルンでは1300万本のたばこ、8トンのたばこの葉、170万ドルの現金が取締りによって発見された。ダットン移民相は声明で、「たばこの密輸入の取締りが、犯罪組織の解体にもつながっていることに目を向けて欲しい」と述べた。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら