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白人男子学生 “逆差別”で苦情申立て

【ブリスベン30日AAP】  QLD州のクイーンズランド工科大学の男子学生らが、オーストラリア人権委員会(AHRC)に対し、差別的な扱いを受けたとして苦情を申し立てている。学生らの弁護士は、「学生らが白人でヘテロセクシャルの男性」であることが、不当な扱いの背景だと主張している。

男子学生らは2013年、先住民の学生に割り当てられたコンピューター・ルームを立ち退くよう求められ、「大学は差別で差別をなくそうとしているのか」とフェイスブックに投稿した。立ち退きを求めた先住民の女性職員は、個人的な非難は受けていないものの、精神的苦痛により仕事を続けられなくなったとして、男子学生と大学に対し25万ドルの損害賠償を求めている。

一方、男子生徒側は2015年8月まで、申し立てについて知らされいなかった上、巨額の法手続き費用を請求されたことから、AHRCに対し苦情を申し立てている。学生の弁護士は、「彼らは明らかに不当な扱いを受けている」とした上で、学生らがヘテロセクシャルの男性で、とくに信仰を持たず、おとなしく主張しないため、そのような扱いを受けていると訴えた。

AHRCは苦情を申し立てた側の意向により、相手側に通知しない場合もあると説明。また雇用者に当事者への通知を依頼することもあれば、雇用者が仲裁に入り、当事者同士が関わらることなく、和解に至ることも珍しくないとしている。

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