【ブリスベン3日AAP】 スーパーマーケット大手「ウールワース」は大幅に食料品価格を引き下げたにもかかわらず、売上の落ち込みに悩んでいる。
ウールワースの食料品・酒類の売上高は第3四半期で0.9%減少し、第2四半期の0.6%減少からさらに下がった。2015年度後半以降、ウールワースは4億ドル以上を投じて食料品価格を引き下げたが、市場占有率で競争相手のコールズとアルディに引き続き押されている。
ウールワースは3日、「収益性の改善に向けて大規模な経費削減に取り組み、新たな商品が確実に顧客の心をつかむようビジネスを再構築していく」と声明を発表した。今後、さらに1億5000万ドルを食料品価格の引き下げに投じるとしている。
同グループの量販大手「ビッグW」も販売が落ち込んでいる。売れ残る夏冬物在庫を大きく値引きすることにより、2016年度では小規模だが損失を生じる見通し。一方で、徐々に撤廃に向かっているホームセンター部門では、総売上高は11.4%上昇の5億700万ドルに達した。