【キャンベラ5日AAP】 連邦上院委員会で5日、グレートバリアリーフの現状と今後の見通しについて当局が報告を行った。報告によると、グレートバリアリーフ北部の半分以上が海水の高温化などが原因で起きる白化現象により、すでに死滅したか、または死滅する可能性があるという。
グレートバリアリーフ海洋公園委員会のラッセル・ライケルト会長は、世界遺産となっている同地域の北部において、900か所のサンゴ礁生息地域のうち50~60%がすでに死滅しているか、今後死滅するとみられると報告した。
ライケルト会長は、「地球温暖化との関連性が極めて高い」と述べ、今後もサンゴ礁にとって最大のリスク要因となるとの見方を示した。