【キャンベラ5日AAP】 オーストラリアの政府系造船企業ASCは、フランス企業とパートナーを組んで建造することとなった次期潜水艦について、今のところ政府から何も説明が行われていないことを上院公聴会で明らかにした。
ターンブル政権は先月26日、フランスの造船企業DCNSを受注総額500億ドルといわれる、潜水艦12隻の建造プロジェクトのパートナーに選んだと発表した。潜水艦はオーストラリア国内での建造が決まっており、2800人の雇用が生まれるとしている。
コーマン国防相は公聴会で、ASCが潜水艦建造で重要な役割を果たすことに代わりはないとした上で、「(詳細の公開には)しかるべき手続きが必要で、これらがまだ終わっていない」と述べた。同相はまた、「潜水艦建造では、国内の産業界を最大限に活用する」と強調した。