【シドニー6日AAP】 幼児教育支援団体のアーリー・チャイルドフッド・オーストラリア(ECA)が6日に発表した報告書によると、オーストラリア国内の就学年齢の子どものうち、5人に1人が入学までに十分学校でやっていける能力を習得していないことが分かった。
同報告書によると、経済協力開発機構(OECD)は3歳児が良質な教育を受けている国のランキングで、オーストラリアをニュージーランド、英国に続く最下位と位置づけているという。ECAのサマンサ・ペイジCEOは、とくに家庭の貧富の差が子どもの能力の差につながっていると指摘している。
ペイジCEOは、「研究により、幼児教育プログラムが子どもの発達にとって非常に重要であることが分かった」と話し、政府からの補助金がもっと必要との見方を示した。オーストラリア国内においては4歳児のプリスクール就学率は向上したものの、3歳以下の子どもは未就学が依然として多くいるとされている。