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豪首相「思いやりが柱」 移民相を弁護

【キャンベラ18日AAP】  連邦のターンブル首相は、「オーストラリアの移民政策は、思いやりが柱となっている」と述べ、ダットン移民相による「難民は無学な上に、国民たちから仕事を奪う」という発言に直接は触れなかったが、同移民相の仕事ぶりには満足しているとの見解を示した。

ターンブル首相は難民関連の支出が年間8億ドルに達するとした上で、多くの難民は閉ざされた社会で生まれ育ち、英語の知識もなければ自国の言語さえ読み書きできないが、彼らの責任ではないと説明。さらに同首相は、「難民のニーズに応じ、彼らに投資している」、「多くの国は難民を受け入れたまま忘れてしまうが、我々は違う」と述べた。

ダットン移民相の発言については、野党のショーテン労働党党首がオーストラリアの移民の歴史を否定する発言だとして厳しく批判したほか、グリーンズ(緑の党)のナターレ党首は、「私の家族のように、国内に住む移民たちに対する攻撃だ」と述べ、ダットン移民相の辞任を求めている。

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