【シドニー20日AAP】 野党労働党のビル・ショーテン党首は、次期米国大統領選で共和党の指名獲得をほぼ確実にしているドナルド・トランプ氏について、もしトランプ氏が大統領になったとしても、一緒に仕事をするのは“非常に難しい”との考えを示した。
7月に控える総選挙の結果次第では、自身もオーストラリアの次期首相となる可能性のあるショーテン党首について、専門家の一人は、トランプ氏の外交上の見解は各国から内政干渉とみなされ一蹴されるとした上で、トランプ氏に関してこれ以上の発言は控えるべきとの見解を示した。
特に選挙キャンペーンの期間中は、他国の政治家への非難は控えるのが暗黙のルールだが、トランプ氏に関しては英国のキャメロン首相、ドイツのガブリエル財相、フランスのサルコジ前大統領などが公然と同氏を批判している。専門家は、「トランプ氏が何をするのか誰も分からない」と述べ、同氏に外交上の経験が全くないことが最大の問題と指摘している。