【シドニー23日AAP】 2014年、シドニーのコンビニエンスストアで爆発が発生し、隣接するアパートで眠っていた3人が死亡した。故意に店に火をつけたとされるコンビニエンスストアの店主は、直前に強盗が入ったとして容疑を否認している。
NSW州高等裁判所で23日、アディール・アームド・カーン被告(46)は、爆発発生の夜に武装した男3人が店に入ってきてガソリンをまき散らした後、火をつけると脅したと述べた。男らが立ち去った後に被告は店を出たが、爆発が発生してがれきの下敷きになったという。また、事件の2日前に購入したガソリンについては、自らの車両に使う予定だったとした。
検察側は、事業損失から店舗売却を望んでいたカーン被告が、保険金獲得などを目的に故意に火を付けたと主張している。同被告が2014年、店の保険金額を2度にわたって増大させたと法廷で明らかにされた。
爆発で死亡した母子の一家について聞かれると、カーン被告は長い沈黙の後、「すてきな家族であり得意客でもあった」と答えた。
公判は24日、引き続き行われる。