政治

同性愛者差別法に謝罪 VIC

【メルボルン24日AAP】   VIC州のアンドリュース首相は24日、過去に同州で何千人もの男性同性愛者が犯罪者とされた法律について、正式に謝罪した。

同性愛主義は1981年に同州で非犯罪化された。それ以前は、同性愛行為や同性愛の思想犯罪でも起訴される可能性があった。

アンドリュース州首相は、「VIC州は何十年にもわたってこの迫害的な考えに執着していた」と話し、すでに亡くなった犠牲者に対して謝罪の意を示した。

州野党自由党のガイ党首も、「同州のゲイの男性は、身体的な拷問や社会的追放などの苦痛を受けた」と証言した。また、ブラジルは1830年に、フランスは1791年にそれぞれ同性愛を非犯罪化しており、信仰の強いポーランドでも一度も犯罪化されたことがないとして、「まさにこの議会で可決された法律は過ちであり、大きな痛みを生じさせた」とガイ氏は述べた。

先住民族でゲイのノエル・トベイさん(84)は、州議事堂でアンドリュース州首相の謝罪を聞いた。「私にとって極めて重大な日。生きている間にこの日が来るとは思わなかった」とトベイさんは話した。

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