【シドニー25日AAP】 気象庁は、大規模なエルニーニョ現象でオーストラリア東部で続いていた高温の気候もそろそろ終息を迎えるとしている。またラニーニャ現象への移行で雨の降りやすい気候になっていくと予想している。
昨年から続いたエルニーニョ現象は、1982年と1997年に続く3度目の記録的な高温と干ばつをもたらした。続くラニーニャ現象は通常多くの雨を降らせるが、2010年にQLD州に大洪水をもたらした際と比べ、予想される規模はそれほど大きくないという。
気象庁のアンドリュー・ワトキンス気象予報部長によると、エルニーニョ現象では太平洋の水温が平均で0.8度上昇するが、今年は2.5度上昇したという。また、今後は気温が下がってくるものの、エルニーニョ現象の影響が残るため、急激に冷え込むことはないとしている。