【パース26日AAP】 オーストラリアの先住民、およびトレス諸島民の伝承文化などを認め、学ぶために制定されたNAIDOC週間を7月に控え、WA州カーナボン地区の自治体は、自治体事務所の建物などで先住民族の旗を掲揚しないことを決定した。
カーナボン地区のカール・ブランデンバーグ地区長は、「国旗と同様、特定の団体の旗を掲げることは、“彼らと自分たち”といった意識につながり、不協和音を生じる」と説明。同地区長はさらに、「我たちは一つの国家であるべき」と述べた。
一方、先住民族の出身である労働党のベン・ワイアット議員は、「カーナボン地区にアボリジニの旗を送りつける」と応戦。カーナボンを含む北西部中央選挙区のビンス・カンタニア国民党議員もワイアット議員に同意した。