【キャンベラ29日AAP】 ターンブル連邦首相とショーテン野党労働党党首は29日夜、8週間の選挙キャンペーンで初となる党首討論に臨んだ。
冒頭発言でターンブル氏は、「多大な機会と不確かさに包まれるなか、明確な経済計画が必要だ」と話した。一方でショーテン氏は、「総選挙の目的は、労働党による底堅い経済と公平な社会への計画だ」と話した。
ターンブル氏は昨年9月、トニー・アボット前首相を退陣に追い込んで連邦首相になった。ショーテン氏も、元首相のケビン・ラッド氏とジュリア・ギラード氏の退陣に関与している。これらを踏まえた信頼感に関する質問に対して、ターンブル首相は「政治活動家ではなく、労働とビジネス構築を経て首相になった」と自身について話した。ショーテン氏は質問に真正面から向かい、「労働党は党首交代が続いた時期から学び、目的の一貫性を実証している」と答えた。
討論は、ターンブル首相が「密入国請負業者は、労働党政府を事業再開のチャンスと見なすだろう」と述べて白熱した。ショーテン労働党党首は「私は自分の党を導くが、ターンブル首相は党に導かれている」と、これに反発した。