【パース1日AAP】 WA州パース近くのサーフスポット、ゲリース・アット・ファルコンで先月31日、29歳のベン・ゲリングさんがサメに襲われ重体となっている事件で、専門家は、襲ったサメを見つけ出して殺処分するのは意味がないことだと批判した。
ゲリングさんを襲ったサメは少なくとも3メートル以上のホオジロザメとみられているが、シドニー大学講師のクリストファー・ネフ氏は、「捕まえて殺すというのは政治的なパフォーマンスで、サメの襲撃を予防する効果的な方法とはいえない」と話した。
ネフ氏は最も効果のある予防法として、サメにタグを付けて動きを観察する方法を挙げている。南アフリカのケープタウンではこの方法が採用され効果を上げており、世界でも採用の動きが広まりつつあるという。ネフ氏はまた、「海も自然の一部で危険はつきものと認識し、尊重しながら上手く付き合う必要がある」と述べた。