【シドニー4日AAP】 社会公共労働組合(CPSU)は、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)がNSW州パークスで管理している巨大衛星アンテナ、通称「ディッシュ」について、政府による科学産業への予算削減が現状のままならば閉鎖も免れないとの懸念を示した。
CPSUによると、WA州に建設する科学観測を目的とする電波望遠鏡、「スクエア・キロメートル・アレイ・パスファインダー(ASKAP)」の建設財源の不足を補うため、パークスの「ディッシュ」が閉鎖に追い込まれる可能性があるという。
CPSUのフラッド総書記長は、「オーストラリア国内の天体観測施設は、それぞれ明確な異なる役割を担っており、ASKAPの建設が他の研究施設の閉鎖や研究者を辞めさせる理由になることはあってはならない」と述べた。