【シドニー5日AAP】 週末にかけて大雨と強風に見舞われたNSW州では、500人が自宅から避難を強いられ、8万6000戸で停電となった。
シドニー南西部のミルペラおよびイーストヒルズの低地でも5日、避難勧告が出された。州救急サービス(SES)は、道路が混雑または閉鎖される恐れがあるとして、避難を遅らせないよう呼びかけている。近くのチッピングノートンで先立って避難勧告が出され、西部のネピアン川上流部でも洪水警報が出された。
シドニー各地で70~90ミリの降雨があり、西部のイングルバーンでは115ミリを記録した。沿岸部には巨大な波が打ち付け、ボタニー湾で高さ12メートルの波が観測された。
州沿岸部全域で異常な高潮が予想され、高さ5~7メートルの波による浸食や洪水の可能性が懸念されている。低気圧は今後、州南部沿岸部に向けて南下する見通し。すでに大雨に見舞われた同地域では、さらに100ミリの降雨が予想されている。