【ホバート7日AAP】 オーストラリア東部を南下した嵐によって、TAS州で発生した洪水の被害は過去40年で最悪となった。州政府は被害を受けた州民に対し、世帯当たり最高750ドル(大人200ドル、子ども100ドル)の緊急財政支援を行うと発表した。
同州で3人が不明となっている。TAS州のホッジマン首相は7日、「3人の友人・家族のもとに、私たちの思いと祈りが届くように」と声明で述べた。不明男性の1人は羊に餌を与えている最中に洪水に流されたことから、動物を救出するために自らを危険にさらすことなどないよう、関係当局は呼びかけている。同州各地でこれまでに、100人以上がヘリコプターによって救出された。
オーストラリア保険委員会(ICA)によると、同州で少なくとも200戸の住宅や事業が浸水した。メルボルンとデボンポートを結ぶフェリー「スピリット・オブ・タスマニア」も現在休航中。