【シドニー12日AAP】 NSW州で待機手術期間が史上最長となった。州野党労働党は、公立病院などへの補助金削減を理由にあげ、高齢患者への影響が大きいとして批判した。
同州労働党で保健を担当するウォルト・セコード氏は12日、「NSW州の患者は救急車を待ち、救急科の外で待ち、救急科内で待ち、空きベッドを待ち、早い段階で退院させられる」と語った。同州の待機手術期間は229日に上昇し、国内でも最長に入るという。待機患者7万4000人以上の半数近くが、整形外科手術や白内障手術を待つ高齢者とされる。
スキナー州保健相はこれに対し、NSW州は国内最多の患者数を扱うとして、「臨床的に推奨される365日の範囲内で、整形外科手術や白内障摘出処置も行われている」と述べた。また、大量で入院期間の短い手術専用の計画を導入したり、各地域でも高需要の分野に手術室使用時間を再配分するなど、時宜を得た手術を目指していると加えた。