【キャンベラ15日AAP】 野党のショーテン党首が、英国によるオーストラリアの植民地化を「侵略」と解釈することが可能だとの見解を示したのに対し、ターンブル首相は先住民であるアボリジニーの人々にとっては「侵略」だと認めた上で、この理解がオーストラリアデーを変更する理由にはならないとの考えを示した。
オーストラリアデーである1月26日は、1788年に英国からの第1船団がシドニー・コーブに初めて入港した日として制定されたが、一部の労働党議員が「侵略」された日だと主張しており、これを変更すべきと主張している。これについてターンブル首相は、「我々は大きく多様な国だ」と述べ、「侵略」とする考えからは距離を置く姿勢を示した。
また連邦のコーマン財相は、与野党がアボリジニの人々らを先住民として憲法に明記すべきかどうか議論を続けるなかで、植民地の解釈やオーストラリアデーの在り方について異議を唱えることは、憲法の問題にも新たなリスクをもたらしていると非難している。