【キャンベラ16日AAP】 ブレキジット(Brexit)と呼ばれる、英国による欧州連合(EU)からの離脱を問う国民投票が来週木曜日に迫るなか、オーストラリアのモリソン財相は、「疑心暗鬼になっても仕方ない」と述べ、オーストラリア国民に対し無用に心配することなく冷静に対応するよう呼びかけた。
モリソン財相は英国がEUを離脱したとしても、数カ月以内にその影響が明らかになるとして平静を保つことが重要との考えを示した。また7月2日の総選挙においては、経済の安定を重要な政策とする保守連合を引き続き支持することが、英国のEU離脱を含めた不透明な経済状況に対する最善策とアピールした。
一方、ボーエン影の財相は、英国によるEU離脱問題への対応については慎重な態度を示しており、「モリソン財相のような大声でわめきちらす“騒々しい”政治の手法より、分別のある議論が必要」と話した。さらに景気刺激策をいつでも実施出来るよう、予算案の見直しも重要との考えを示した。