【メルボルン23日AAP】 VIC州の消防士労働組合と同州のボランティア消防士からなる地域消防局(CFA)の間における合意事項について、労働組合側がCFAに対する権力を不要に増すものだと反発の声が上がっている問題で、問題は沈静化することなく、ますますヒートアップの様相を見せている。
VIC州ダイアモンド・クリークでは、“CFAを取り戻そう”と書かれた車のバンパー用ステッカーを置いていたニュースエージェントで、消防士組合を支持する男がステッカー全てを渡すよう要求したことから口論となり、63歳の男性が51歳の男に顔面を殴打される事件が起きた。
またCFAを支持する同州野党のマシュー・ガイ自由党党首は、自身のフェイスブック上で脅迫メッセージを受け取ったほか、CFAを支持する募金活動では、組合を支持するアンドリュース州首相に対する抗議だとして募金箱に鉄砲の実弾が入れられる事件などが起きている。CFA会員の1人は、「両者とも冷静になるべきだ」と訴えた。