【ブリスベン4日AAP】 およそ20年ぶりに政界に復帰することになった極右派のポーリン・ハンソン氏は、国内のイスラム教徒を攻撃するつもりはないとしたうえで、イスラム教は平和的な宗教ではないと主張する。同氏は過去に白豪主義的発言でしばしば批判を浴びた。
ハンソン氏は、今後はイスラム教徒の移民や難民受け入れも中止するべきとして、新たなモスク建設や公共の場でのブルカやニカブ着用の禁止を求めている。また、すべてのモスクやイスラム教学校に監視カメラを設置して指導内容を公開すべきだと話す。
自身のワンネーション党から上院4~6議席を獲得すると同氏は予想する。選挙後初となる記者会見をイスラム教に対する自身の見解で占めたくなかったとして、家族法改革や雇用創出、外国投資抑制が同党の優先事項だと述べた。一方で「シドニーのハーストビルなど、アジア人で埋め尽くされていると考える人が多い」と話し、20年前に自らが警告した状況が正しかったと今になって考える国民もいると述べた。